国際包装産業の発展と動向( II )

3. 新ナノ材料パッケージの工業化

ペーパーパッケージ製品における産業アプリケーションの見通しを持つ最新ナノテクノロジーには、新しいナノプラスチック材料、グリーンで環境に優しい着色ナノフィルム、ナノコンポジットポリマーフレッシュキーピングフィルム、新しいナノコンポジット偽造防止変色フィルム、及び重イオンマイクロポーラス防止技術が含まれます。変性ポリエステルナノPET容器、ポリマーナノコンポジット、抗菌ナノコーティング（ナノ有機、無機抗菌、減菌包装）温度感受性、ガス感受性及び湿度感受性におけるナノ材料の適用、ナノ及びナノ顔料（透明ナノスケール酸化鉄）、ナノ磁気印刷、ナノ紙、バイナリーナノインターフェース包装材料等があります。

4. マイクロダンボールの動向

近年、厚紙に代わるマイクロダンボールの一種である段ボールの小型化に関する研究が深まり、国際的紙包装製品市場、特にヨーロッパで人気が高まっています。主にF字型とG字型のダンボールで構成された3層の段ボールが最も勢いを増しています。このようなマイクロダンボールの開発、使用により従来の段ボール製品の保護、保管機能を確保し、商品の販売、陳列における役割を更に強化していきます。マイクロ段ボール機械の製造では、元の段ボール装置を変更する必要はありません。現在、上質段ボールはタバコ、ワイン、食品、家庭用品、医薬品、コンピューター、衣類、化粧品、洗剤などの製品に使用されていた従来の包装箱や紙の包装箱に大きく取って代わっています。

低価格、丈夫で平らな軽く薄い材料の利点により、マイクロ段ボール容器は国内外で急速に市場を占め始めており、中国では年間成長率が8％を超えています。上質な段ボールは、しっかりしていて平らで美しく優れた印刷性能を備えており、原紙の約30％を節約します。カートン加工機とローラー型抜きは交換の必要がなく、真空搬送装置を備えた最新のローラー型切断機、更にはリソグラフィー一面型切断機でも処理できます。